機械の危険な場所を特定し、事故が起きないように安全にする方法を示したものです。下記の5つの手順で判断することができます。

1.『機械類の制限の決定』とは
『機械類の制限の決定』とは、リスクの査定を行うにあたり下記のような項目を考慮することです。
・ライフサイクル各段階に対する要求事項
・機械の意図する使い方と動作および合理的に予見可能な誤使用と誤動作を含めて機械の限界を決定する。
・オペレータの性別、年齢別、使用する利き腕または身体能力(例えば視覚・聴覚障害、寸法、強さなど)などによる制限により機械の使用状況の範囲を決定する。
・予想される使用者の訓練、経験、能力の度合い。
・人間が機械の危険にさらされる可能性。
・予見可能な機械の危険が発生した場合、人間が機械の危険にさらされる可能性など。
2.『危険源の同定』とは
『危険源の同定』とは、機械に付随するすべての危険な状態および危険事象を確認することです。
例えば、
・機械的危険:切断、巻き込み、押しつぶしなどの危険
・電気的危険:充電部接触、静電気現象など
・熱的危険:高温部接触、高低温作業環境からくる健康障害
など機械から発生する危険を予測することです。
危険を明確化する方法には以下の手法が含まれます。
・チェックリスト
・HAZOP(ハザード&オペラビリティー調査)
・FMEA(故障モード影響解析)
・FTA(障害ツリー分析)
・What if法
■機械に付随する危険事象の例は下記をご参照ください。

3.『リスクの見積もり』とは
『リスクの見積もり』とは、機械の危険な状態および危険事象を確認後、リスク要素を決定し、『起こりうる危害のひどさ』と『その確率』から危険の推定を行うことです。これにはそれぞれの危険源(恒久的な危険源のほかに予期せず顕在化する危険源も含みます)に対して可能な限り定量的にリスクを見積もります。
4.『リスクの評価』とは
『リスクの評価』とは、リスクの見積もりを行った後、そのリスクを評価し、リスク低減が必要か否かを決定することです。リスク低減が必要な場合、手順5で示す設計変更、安全防護措置などの安全対策を行います。手順1から手順5のプロセスを繰り返し、リスクに応じた適切なリスク低減方策を実施します。
5.『リスクの低減』とは
『リスクの低減』とは、リスクに対して下記のような安全方策を適用することです。
・できる限り危険への露出を除去または削減する。
・確率と重大度を下げる。
・防護装置および安全装置を使用する。
・安全装置の性能と機能特性が機械とその使用に適切であることを判断する。
●地域規格/国内規格
EN規格: EN ISO 12100 (EN 1050)
JIS規格: JIS B 9700
安全に関する情報は、以下の関連情報 [セーフティソリューション] をご参照ください